旅する人生のはじめ方

海外旅行、語学留学、世界一周、海外出張、国際恋愛、サーフトリップの楽しみを語ります。

初めてのバリ島サーフトリップ

海外サーフトリップを思い立ったとき私はまだサーフィンを初めて半年にも満たないビギナーサーファーでした。
もちろん今でもビギナーサーファーですが、その当時はファンボードでようやくパドルアウトからテイクオフまでの流れが楽しめるようになった程度のレベルです。
今になって振り返ると相当無茶したと思います。
しかし、バリ島にはそんなわがままを受け入れるだけの懐の広さがあると思います。
というのも、バリ島ほどサーフガイドが充実したサーフスポットはないと思うからです。
海はもちろん、移動から食事まで至れり尽くせりのサポートをして貰えることを考えれば、ビギナーサーファーがサーフガイドを利用しない手はないはずです。
そこで私はいくつか比較した上、コミンサーフガイドを利用することにしました。

なお、初めての海外旅行としてもバリ島はお薦めできる場所です。
観光地では日本語が何となく通じますし、食事も日本人好みです。
物価も安いので大きな気持ちで観光を楽しめますし、出会う人々はホスピタビリティに溢れています。
慣れてくると沖縄にいるような心地になります。

参考までに私の旅程は以下の通りでした。

滞在期間:
 2013年1月9日(水)から13日(日)までの4泊5日
宿泊場所:
 バグンサリホテル(クタ)
費用内訳:
 航空券&宿泊費/約7万円
 サーフガイド4日間/約2万円
 食費/約4万円
 雑費/約1万円
 合計/約13万円

航空券とホテルはバリ王を通して申し込みました。
食費はもっと安く済ますことができますが、私は観光客向けのお店に入ってたので割高に付きました。
節約すれば合計費用10万円以内に収まるでしょう。

デンパサール空港に到着すると早速、バリ王の現地スタッフが出迎えてくれました。
日本から持参したファンボードを車に積んでまずはバグンサリホテルに向かいます。
クタビーチの路地裏にあるエコノミータイプのホテルです。
到着するとロビーには真っ黒なお兄さんが座っていました。
名前はジャヤ。現地のプロサーファーにして本日のサーフガイドです。
年齢は私と同じ20代半ば。日本語堪能なのでサーフィンからプライベートまでいろいろ会話が弾みました。

そして私たちが向かった先はサヌールシークレットでした。
バリを代表するビーチブレイクポイントで日本人サーファーも何人か見かけました。
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早速、私はジャヤに連れられて恐る恐るパドルアウト。
しかし、飛行機での疲れから息を切らす私。
到着直後のサーフィンはやはり無理があったと少し後悔しました。
そんなことを思っていると大きなセットが入ってきます。
なかなか波に乗れない私を見かねたジャヤは何度もボードを押してくれましたが、パワフルな波に体が緊張してワイプアウトするだけの私。
情けなさで胸が一杯でした。
そう思うや否や波に飲まれパワーゾーンで両足をつって動けなくなる私。
辛うじてサーフボードに捕まり呼吸していましたが、再び大きな波に飲まれると海の底まで吸い込まれこのまま溺死するのだろうと思いました。
大げさですが人間弱ると本当にそう感じるものです。
そんな私にジャヤも察してくれたのか、本日のサーフィンは切り上げることにしました。
散々な海外サーフトリップデビューに意気消沈した私はそのままホテルで爆睡。
夕食はジャヤと一緒に美味しい魚介類をお腹いっぱい食べました。
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夜が明けると今度はバリを代表するプロサーファー、コミン先生が迎えに来てくれました。
奥さんが日本人なのでコミン先生も日本語ペラペラです。
そして向かった先はサヌールリーフでした。
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人生初めてのリーフブレイクにビビる私。
映画ブルークラッシュを見すぎたせいかワイプアウトしたら岩に頭をぶつけて死ぬイメージしかありません。
遠く沖に見えた白波も船で近づくと恐ろしくパワフルです。
言われるがままに船から飛び込むと、コミン先生は船からボードを放り投げます。
時々、わざと遠くに放り投げて意地悪しますが、それはコミン先生のご愛嬌。
アウトサイドではオージーサーファーたちがチューブをメイクしていましたが、私は穏やかなインサイドで波を待つことにしました。
間もなく波が現れ、コミン先生の強力なプッシュが加わります。
すると私は不思議なほど自然なタイミングで波に乗ることができました。
板がリーフの上を浮かぶように滑って行きます。
この快感の中で私は昨日の恐怖がすっと消えていくのを感じました。
思わず笑みがこぼれる瞬間でした。
途中、ボードが顔面にぶつかりヒビが入るアクシデントもありましたが、もはや恐れるに足りません。
それから私は体力の限界まで乗り続け、翌日もまた乗り続けました。
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そして気づいたらバリ島サーフトリップは最終日になっていました。
乗り納めはエアポートレフト&ライトです。
私はパーフェクトウェーブを滑りながらこの瞬間が永遠に続くことをただ祈っていました。
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なお、バリ島サーフトリップの楽しみはサーフィンだけではありません。
特に、私はマッサージと闘鶏が気に入りました。
マッサージ屋は街の至る所で目にしますがとにかく安さに驚かされます。
例えば、路地裏の小さなマッサージ店に入ると1時間500円くらいで揉み続けてくれます。
この安さが気に入り私は暇さえあればマッサージ屋に入り浸っていました。
また、闘鶏はコミン先生に連れていってもらいましたが、ナイフを付けた軍鶏が血まみれになって闘っている姿が衝撃的でした。
少し可哀想な気もしましたが、一方で本能的な美しさみたいなものも感じられ、印象に残る光景となりました。
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